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社会・文化

検察は「政権中枢捜査」をやるか

大物次席検事登板の「真相」

2010年5月号

 民主党の最高実力者、小沢一郎幹事長の立件に手をかけながら、あえなく自滅した検察。そのあおりで一時は、検事総長の交代や解体論まで浮上した検察による失地回復を狙ったこの春の人事が、永田町界隈で憶測を呼んでいる。
「大物特捜部長といわれた大鶴基成検事を最高検検事から東京地検ナンバー・ツーの次席検事に起用しました。通常は四月に行われる定期異動をわざわざ一カ月前倒ししたもので、民主党内では『民主叩きのシフト強化か』などと囁かれています」(政治部記者)

「野党追及型」捜査を志向


 次席検事とは特捜部長を直接指揮するとともに国民に捜査状況を説明するスポークスマンでもある。前任の谷川恒太検事は特捜部長経験がなく、捜査指揮を誤ったばかりかマスコミ対応でも失態が続き、事実上更迭された。
「例えば小沢氏の秘書だった石川知裕衆院議員を一月に逮捕した際も、逮捕許諾手続きをとるべきだったのに国会開会目前の駆け込み逮捕に踏みきり、立法府をないがしろにしたと猛烈な反発を呼んだ」と司法クラブキャップ。「しか・・・