三菱UFJの目に余る「顧客無視」
関西では第五位に
2010年2月号
「お客さまの声を商品・サービスの改善につなげています」。三菱東京UFJ銀行(BTMU)のホームページには何の衒いもないかのごとく、こんなセールスコピーが躍る。Plan→Do→Check→ActというPDCAサイクルを回し、継続的に顧客満足度の向上に取り組んでいる―というのだが、どうやらとんだ眉唾だったらしい。旧UFJ銀行から引き継ぐ形で展開してきたATMの二十四時間三百六十五日無休稼働サービスを近く打ち切る方向で、いま密かに行内調整が進められているのだ。
「そんなサービスなどいらないから、早く止めてくれ」といった顧客からのたっての要望でもあったのだろうか。そんなハズはない。それどころか、現金崇拝が依然として強い名古屋・東海地区などを中心に二十四時間サービスの支持者はじわり増加の一途。現在全国三百四十五拠点にとどまっている稼働体制を拡充するなど「さらなる利便性向上を求める顧客の声は後を絶たない」(BTMU幹部)。
要はコストばかりかさんで儲からないから止めてしまえ、という、あくまで銀行側の一方的な都合による切り捨て案なのだ。「採算・・・