《政界スキャン》
小沢と亀井と福島の「仲」
2010年1月号
亀井静香金融・郵政改革担当相に振り回される鳩山内閣の姿が内閣発足以来しばしば話題にされてきたが、年が明けてもこの流れは変わりそうにない。昨年暮れ、補正予算案の額に亀井が異を唱えて閣僚委員会を欠席、同委が流れた時は、民主党内から、
「国民新党は社民党とさっさと連立を離脱しろ」
と怒りの声があがったが、犬の遠吠えに近かった。国民新党代表の亀井はあくまでも強気、
「国連安保理の常任理事国と同じだよ。われわれには拒否権がある。いやなら(閣僚の)首を切ればいいんだ。しかし、切れるはずがない。すべては国民新党の言うとおり」
と豪語しているのだ。社民党も沖縄・普天間飛行場移設問題で「県外」の移設を譲らず、福島みずほ党首が、
「重大な決意をする」
と連立離脱を示唆、亀井が後押しして、鳩山由紀夫首相は年内決着をあきらめざるをえなかった。確かに小党が大政党の鼻づらをひき回している。亀井は、
「社民党はややこしい政党で、内部が乱れている。それでも鳩山内閣は道連れでいくしかない」
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