参天製薬「視界不良」の前途
「点眼薬の雄」が抱える三重苦
2025年4月号
点眼薬で有名な参天製薬(参天)の凋落が著しい。株価は低迷、時価総額は5年前、ライバルであるロート製薬の2・2倍だったが、現在では下回る。最大の理由は、日本市場に依存し、高成長が続く世界最大の医薬品市場・米国での売り上げが少ないことだ。特許期間の終了による急激な売り上げ減(パテントクリフ=特許の崖)も深刻である。立て直しに躍起になるが、前途は厳しい状況だ。
参天は1890年に大阪で「田口参天堂」として創業した。99年、帝国大学(現東京大学)で研究された成分を配合した「大学目薬」を発売したのが発展のきっかけだ。1962年には国内初のプラスチック容器入り目薬「スーパーサンテ」を発売し、ヒット商品となった。さらに、医療用医薬品にも参入し、タリビッド点眼薬などの販売を通じ、眼科領域での地位を確立した。
現在、参天の中核事業は医療用点眼薬の販売である。一般用の点眼薬の販売にウエイトを置くロート製薬とともに、我が国の点眼薬業界をリードしてきた。2024年、国内の医療用点眼薬の市場規模は3606億円だが、参天のシェアは53%である。
株価は3月24日現在、1442・・・
参天は1890年に大阪で「田口参天堂」として創業した。99年、帝国大学(現東京大学)で研究された成分を配合した「大学目薬」を発売したのが発展のきっかけだ。1962年には国内初のプラスチック容器入り目薬「スーパーサンテ」を発売し、ヒット商品となった。さらに、医療用医薬品にも参入し、タリビッド点眼薬などの販売を通じ、眼科領域での地位を確立した。
現在、参天の中核事業は医療用点眼薬の販売である。一般用の点眼薬の販売にウエイトを置くロート製薬とともに、我が国の点眼薬業界をリードしてきた。2024年、国内の医療用点眼薬の市場規模は3606億円だが、参天のシェアは53%である。
株価は3月24日現在、1442・・・