韓国次期政権は 「中国傾斜」する
「米朝接近」の重い副作用
2025年4月号
韓国が混乱を極めている。尹錫悦大統領に対する弾劾の是非を巡り、保守と進歩(革新)の対立がかつてないほど激しくなっているからだ。憲法裁判所が当初、3月14日とみられた弾劾審判の日を大幅に遅らせたのがその証拠だ。韓国では「国民情緒法」という言葉があり、世論が大きな影響力を持つ。憲法裁が尹氏の弾劾を認めるにせよ、棄却・却下するにせよ、韓国世論が大きく割れる状態が続く。
この混乱を最も喜んでいるのが中国だ。「南北分断の固定化」「中国の影響力を素直に受け入れる朝鮮半島」という、中国が描く戦略を実現するためには、韓国内が混乱してくれた方が、都合が良い。
昨年末、北京で日中の安全保障専門家が朝鮮半島をテーマにしたシンポジウムを開いた。日本側の出席者が「意外だ」と感じたのが、「2024年秋ごろ、北朝鮮と中国は朝鮮半島情勢に強い懸念を抱いていた」と説明した中国側の発言だった。中国側の説明によると、北朝鮮の金正恩政権は本気で韓国による「北侵」を恐れていた。中国の出席者はその証拠として、北朝鮮が南北軍事境界線近くの非武装地帯に障害物や戦車壕を設置した事実や新たな短距離ミサイル部隊の・・・
この混乱を最も喜んでいるのが中国だ。「南北分断の固定化」「中国の影響力を素直に受け入れる朝鮮半島」という、中国が描く戦略を実現するためには、韓国内が混乱してくれた方が、都合が良い。
昨年末、北京で日中の安全保障専門家が朝鮮半島をテーマにしたシンポジウムを開いた。日本側の出席者が「意外だ」と感じたのが、「2024年秋ごろ、北朝鮮と中国は朝鮮半島情勢に強い懸念を抱いていた」と説明した中国側の発言だった。中国側の説明によると、北朝鮮の金正恩政権は本気で韓国による「北侵」を恐れていた。中国の出席者はその証拠として、北朝鮮が南北軍事境界線近くの非武装地帯に障害物や戦車壕を設置した事実や新たな短距離ミサイル部隊の・・・