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「イラン核交渉」 米中露の暗闘

トランプ「恫喝外交」で揺れる中東

2025年4月号

 トランプ米大統領がイランに対して核開発をめぐる交渉を強く迫る中、中東を舞台に米・中・露のパワーゲームが激化している。
 トランプ大統領は、アラブ首長国連邦(UAE)の仲介により、イラン最高指導者ハメネイ師に宛てた書簡を送ったとされる。米国の報道によると、この書簡にはイランに対して、核協議に応じるよう強く求め、「新たな核合意に至るまでの2カ月間の期限」が明記されていたという。もしイランが交渉に応じなければ、米国またはイスラエルによる核施設への軍事攻撃が現実味を帯びるというものだ。「時間制限付きの圧力」は、イランにとって前例がない強要だ。当然、ハメネイ師はこれを拒否した。

ロシアを頼る米国

 昨年のイスラエル・イラン報復合戦でイランの防空システムは壊滅的打撃を受け、イラン領空は「ほぼ丸裸状態」。イスラエルのネタニヤフ首相はトランプ政権誕生後、支援を得て「イランの脅威を無力化する任務を完遂する」と宣言し、核施設攻撃をたびたび示唆した。しかし、両者の間には思惑のズレもある。英メディア関係者によれば、トラン・・・

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