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経済

役立たず「外国人社長」に頼るな

セブンと日産は危機が増すだけ

2025年4月号

 セブン&アイ・ホールディングスに初の外国人社長が誕生する。社内外で無能と評された井阪隆一社長兼最高経営責任者(CEO)がとうとう辞意を表明、後釜として選ばれたのがスティーブン・ヘイズ・デイカス氏だ。だがセブン&アイ社内に期待感は乏しい。
「なんであいつが社長になるんだ! それなら俺はやめてやる!」。セブン&アイの北米子会社、セブン-イレブン・インク(SEI)のジョセフ・マイケル・デピントCEOは、デイカス氏の社長就任が固まった直後、周囲にぶち切れた。そして本当に3月9日にセブン&アイの取締役を辞任してしまった。
 デピント氏といえば昨年、超巨額報酬で話題になった人物だ。有価証券報告書によるとデピント氏の連結報酬等の総額はなんと77億3200万円。日本歴代2位の高額報酬となった。3億4100万円だった井阪社長のじつに22倍以上ということになる。
 ちなみに日本歴代最高額はソフトバンクグループ副社長を務めたニケシュ・アローラ氏の103億4600万円。もはや投資会社とも言われるソフトバンクグループは時に桁違いの利益を出せるからわからなくもないが、薄利多売の小売・・・

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