本に遇う 第304話
トランプよ驕るなかれ
河谷 史夫
2025年4月号
尊大、傲慢、居丈高、驕慢、横柄、権高、高飛車、自分勝手、傍若無人、傲岸不遜と思いつく限り並べてみても、まだ言い足りないトランプという妖怪に、世界が引っ掻きまわされている。
〈トランプが署名するたび世界中がばらばらになりさうな気がする〉木村桂子(朝日歌壇)
それにしてもアメリカの大統領は書痙では務まるまいと、次から次へと大統領令とやらに署名しているトランプを見て思った。そいつをこれみよがしに振りかざすと、取り囲んだ家来どもが嬉しそうに囃し立てる。踊り回っているのもいる。リアリティ番組の司会者でもあったという御主君にふさわしい図柄であろうか。
ニューヨークの交通渋滞税認可を取り消した際には「国王万歳」とSNSに記したそうで、気分は「王様」のつもりかも知れない。王様は昔から「裸」と決まっていて、耳に心地よい言葉ばかりを好む。聞きたくないことを言えば御機嫌を損じるに違いない。
我が国には2016年のトランプ初当選のとき、就任前にいち早く表敬した元首相がいた。王様の心証ことのほか麗しく、その後転びながらもゴルフに付き従ったりして、めでたく親密な関・・・
〈トランプが署名するたび世界中がばらばらになりさうな気がする〉木村桂子(朝日歌壇)
それにしてもアメリカの大統領は書痙では務まるまいと、次から次へと大統領令とやらに署名しているトランプを見て思った。そいつをこれみよがしに振りかざすと、取り囲んだ家来どもが嬉しそうに囃し立てる。踊り回っているのもいる。リアリティ番組の司会者でもあったという御主君にふさわしい図柄であろうか。
ニューヨークの交通渋滞税認可を取り消した際には「国王万歳」とSNSに記したそうで、気分は「王様」のつもりかも知れない。王様は昔から「裸」と決まっていて、耳に心地よい言葉ばかりを好む。聞きたくないことを言えば御機嫌を損じるに違いない。
我が国には2016年のトランプ初当選のとき、就任前にいち早く表敬した元首相がいた。王様の心証ことのほか麗しく、その後転びながらもゴルフに付き従ったりして、めでたく親密な関・・・