原油「大暴落」の近づく足音
トランプが一番望む「展開」
2025年3月号
関税とウクライナ停戦ばかりが注目される米トランプ第二期政権の滑り出しだが、日本を含め世界により大きな影響を与えるのは原油市況の先行きだ。この数年はウクライナ、ガザなど地政学リスクで原油価格は瞬間的に高騰しても安定していた。だが、中国の原油需要がピークを超え、原油価格は長期的な下り坂に向かうと予測する専門家が増えている。その中で、トランプ大統領は原油価格の大幅な引き下げを主張し、米国内で原油、天然ガス開発の拡大を進めようとしている。トランプ2・0のエネルギー政策の根底にあるものを今、確認しておく必要がある。
米露会談がサウジの理由
「プーチン大統領との会談はサウジアラビアで行うことになるだろう」。ウクライナ停戦に動き出したトランプ大統領がサウジを交渉場所に選んだことは世界を驚かせるとともに様々な憶測を呼んだ。サウジの実質トップである「MBS」ことムハンマド・ビン・サルマン皇太子とトランプ、プーチン両氏が親しいというのがもっともらしい説明だが、ウクライナ停戦の交渉であれば外交の常識ならスイスのジュネーブ、トルコ・・・
米露会談がサウジの理由
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