ロシア派兵「北朝鮮軍」の意外な実力
戦死を厭わぬ「勇猛性」の狂気
2025年3月号
にわかに停戦協議が現実の問題として浮上したウクライナ戦争だが、ウクライナの弾薬や装備の備蓄量からみて、多くの専門家が少なくとも今年一杯は戦闘が続くと予想している。ロシア南西部クルスク州に派遣された北朝鮮軍兵士たちは現在、最前線から一時撤退したうえで、損耗した部隊の再編成と戦術教育を行っている模様だが、早晩復帰する見込みだ。ここまでの戦闘実績を振り返ると、北朝鮮軍の侮れない実力が浮かび上がる。
ロシアに派遣され、昨年11月からクルスク州で戦闘を始めた北朝鮮軍兵士の総数は約1万1千人から1万2000人。ウクライナのゼレンスキー大統領は2月14日の記者会見などで、死傷した北朝鮮軍兵士が4000人に上ると明かした。自衛隊元幹部は「兵員の3割が死傷すれば、その部隊は撃破された状態になる」と語る。その後、北朝鮮軍は2月初めまでに最前線から一時姿を消し、部隊の再編に追われている。
三カ月足らずで撃破された北朝鮮軍部隊だが、ウクライナ側が鹵獲した北朝鮮軍兵士の所持品から、侮りがたい一面もうかがえる。
多数の北朝鮮軍兵士が死傷した大きな理由は、ウクライナ軍のドローン・・・
ロシアに派遣され、昨年11月からクルスク州で戦闘を始めた北朝鮮軍兵士の総数は約1万1千人から1万2000人。ウクライナのゼレンスキー大統領は2月14日の記者会見などで、死傷した北朝鮮軍兵士が4000人に上ると明かした。自衛隊元幹部は「兵員の3割が死傷すれば、その部隊は撃破された状態になる」と語る。その後、北朝鮮軍は2月初めまでに最前線から一時姿を消し、部隊の再編に追われている。
三カ月足らずで撃破された北朝鮮軍部隊だが、ウクライナ側が鹵獲した北朝鮮軍兵士の所持品から、侮りがたい一面もうかがえる。
多数の北朝鮮軍兵士が死傷した大きな理由は、ウクライナ軍のドローン・・・