米ユダヤ・ロビー「主流派」の困惑
「極右化」トランプ政権は制御不能
2025年3月号
パレスチナ自治区ガザの住民を強制移住させるトランプ米大統領の提案について、これまで米国の中東政策に大きな影響を与えてきた保守系主流派のイスラエル・ロビー(ユダヤ・ロビー)が困惑している。特定の民族に対する強制移住は、ユダヤ人の苦難の歴史とも重なるだけに表立っては支持しにくいからだ。トランプ2・0が進める「想定外」の中東政策にユダヤ・ロビーはどう対応しようとしているのか。
米議会に大きな影響力を持つ代表的なユダヤ・ロビー「米イスラエル公共問題委員会(AIPAC)」は、トランプ氏の発言後の声明で「イランの核保有を防ぐための大統領の取り組みと、ハマス後のガザに向けた道筋をつけるための努力に感謝する」と述べ、提案への直接的な言及を避けた。
全米ユダヤ人組織を束ねる米主要ユダヤ組織会長会議のウィリアム・ダロフ代表は、「多くの指導者が、ガザ提案について歓迎していないのは確かだ」とした上で「現時点で、ネタニヤフ、トランプの両首脳は、米イスラエル関係の緊密な絆を示す形で一致しているようにみえる。それは米ユダヤ人コミュニティの全指導者が支持している」などと語った。反ユダヤ主義の・・・
米議会に大きな影響力を持つ代表的なユダヤ・ロビー「米イスラエル公共問題委員会(AIPAC)」は、トランプ氏の発言後の声明で「イランの核保有を防ぐための大統領の取り組みと、ハマス後のガザに向けた道筋をつけるための努力に感謝する」と述べ、提案への直接的な言及を避けた。
全米ユダヤ人組織を束ねる米主要ユダヤ組織会長会議のウィリアム・ダロフ代表は、「多くの指導者が、ガザ提案について歓迎していないのは確かだ」とした上で「現時点で、ネタニヤフ、トランプの両首脳は、米イスラエル関係の緊密な絆を示す形で一致しているようにみえる。それは米ユダヤ人コミュニティの全指導者が支持している」などと語った。反ユダヤ主義の・・・