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社会・文化

「雑誌」はいつまで 残存できるか

部数減より重い「印刷と流通」問題

2025年2月号

 二〇二五年二月は雑誌にとって大きな節目になる―。
 一月二十四日、出版科学研究所が二四年の統計を発表した。雑誌・書籍を合わせた「紙の本」の市場規模は一兆円のラインにギリギリ踏みとどまった。
 販売部数減少は今に始まったことではなく、売れない雑誌が休廃刊するのは世の習い。目新しい話ではないが、雑誌業界は今、「売れる・売れない」という議論とは別の次元の問題に直面している。発行を継続したくても、「雑誌を刷れない・運べない」という危機的状況が目の前に迫る。

週刊誌「発売曜日」の集約も

 号砲は既に鳴っている。真っ先に動き出したのは、経済誌﹃週刊ダイヤモンド﹄だ。昨年十月、同誌は「完全サブスク化」を発表。今年四月以降はサブスクリプション、つまり定額でのサービス提供だけを行う。今後、紙の週刊ダイヤは郵送での定期購読のみになり、書店での販売から撤退する。週刊ダイヤといえば、「書店で一番売れてるビジネス週刊誌」が売り文句。それが書店の棚から消えるのだから、出版業界に与えた衝撃は大きい。同誌では一九年から・・・

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