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経済

「ブラックロック」は 変われるか

日本法人「幹部転職」の波紋

2025年2月号

 新年早々、業界関係者の間で、ある人事ニュースが飛び交った。世界最大の資産運用会社の日本法人「ブラックロック・ジャパン」幹部の江良明嗣が、英系の危機管理対応コンサルティング会社の「ブランズウィック・グループ」東京事務所に転職した一件だ。江良はブラックロックで株主総会での会社提案や株主提案への議決権行使を一手に担ってきた。そして同社は突出して経営者に甘い基準を適用してきた。「アクティビストからの企業の守護神」といわれる江良。その転出に財界はざわめいている。
 ブラックロックは世界で十兆ドル以上を運用し、日本でも上場株式運用残高で数十兆円に達するとされる世界最大の資産運用会社。トヨタ自動車や日立製作所、リクルートホールディングス(HD)など国内屈指の時価総額を誇る上場企業の大株主だ。江良は日本法人のインベストメント・スチュワードシップ部長を長年にわたって務めてきた。
 そんな彼がブランズウィック・グループ東京事務所にパートナーとして転職し、日本企業向けコンサルティング業務に携わることが発表された。
 同社は国際的な危機管理系のコンサルティング会社として有名だ。・・・

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