ガザ「名ばかり停戦」のこの先
イスラエル「戦争継続」の魂胆
2025年2月号
中東でイスラエルの一人勝ちが続いている。今年1月、ガザ地区での停戦合意が発表されたが、それは名ばかりの停戦だ。状況がすべてイスラエルの優位に傾く中、ネタニヤフ首相の不敵な笑みは、停戦の先行きをあざ笑っているかのようだ。
ネタニヤフ首相は表向き、停戦合意を受け入れる姿勢を示しているものの、その裏で異なる計画を進めている。米国の報道関係者は、同首相が停戦合意の第一段階が完了した後も、交渉が停滞した場合は戦争を再開する気だと語る。
イスラエルの報道関係者によると、ネタニヤフ首相は、連立を組む極右政党「宗教シオニスト党」のスモトリッチ党首に、停戦の第一段階が終われば、ガザ地区での戦闘再開を約束しているという。米国の別のメディア関係者は「仮に交渉が停滞した場合、イスラエルが戦争を再開することを米国は内々に承諾している」と打ち明ける。トランプ米大統領は、就任前からガザでの停戦が実現しなければ「とんでもないことになる」と警告をしていたが、1月20日、ガザ停戦と人質解放合意の発効を受けた記者会見では、「これは我々の戦争ではない。彼らの戦争だ」と突き放した。さらに「停戦の維持に・・・
ネタニヤフ首相は表向き、停戦合意を受け入れる姿勢を示しているものの、その裏で異なる計画を進めている。米国の報道関係者は、同首相が停戦合意の第一段階が完了した後も、交渉が停滞した場合は戦争を再開する気だと語る。
イスラエルの報道関係者によると、ネタニヤフ首相は、連立を組む極右政党「宗教シオニスト党」のスモトリッチ党首に、停戦の第一段階が終われば、ガザ地区での戦闘再開を約束しているという。米国の別のメディア関係者は「仮に交渉が停滞した場合、イスラエルが戦争を再開することを米国は内々に承諾している」と打ち明ける。トランプ米大統領は、就任前からガザでの停戦が実現しなければ「とんでもないことになる」と警告をしていたが、1月20日、ガザ停戦と人質解放合意の発効を受けた記者会見では、「これは我々の戦争ではない。彼らの戦争だ」と突き放した。さらに「停戦の維持に・・・