在韓米軍「縮小」の悪夢
韓国「政権交代」で日本は窮地に
2025年1月号
日米韓協力を高らかにうたい上げた「キャンプ・デービッドの合意」(2023年8月)は一体、どこに行ってしまったのか。二年もたたず、東アジアの安全保障に黒い暗雲が垂れ込めようとしている。米国では1月20日に第二期トランプ政権が誕生する。韓国では春に進歩(革新)系の大統領が選ばれるだろう。突き進む道は、在韓米軍の縮小と「セカンド・アチソンライン」の誕生、そして韓国の核武装だ。
トランプ氏が2017年から21年にかけて朝鮮半島でやろうとしたことは、大幅なコスト削減だった。
17年4月にはインタビューで、在韓米軍が韓国に展開している高高度ミサイル防衛システムTHAADについて「10億ドルもかかる。韓国に負担させろ」と言い放ち、事前に聞かされていなかった在韓米軍関係者を慌てさせた。18年6月の、金正恩朝鮮労働党委員長との首脳会談後、突然米韓合同軍事演習の停止を表明した。演習に莫大な費用がかかるというのが、その理由だった。
トランプ氏が今回も、朝鮮半島から大規模な経済的利益を得ようとしているのは間違いない。では、何を狙うのか。
日本が「最前線」に立たされる現実・・・
トランプ氏が2017年から21年にかけて朝鮮半島でやろうとしたことは、大幅なコスト削減だった。
17年4月にはインタビューで、在韓米軍が韓国に展開している高高度ミサイル防衛システムTHAADについて「10億ドルもかかる。韓国に負担させろ」と言い放ち、事前に聞かされていなかった在韓米軍関係者を慌てさせた。18年6月の、金正恩朝鮮労働党委員長との首脳会談後、突然米韓合同軍事演習の停止を表明した。演習に莫大な費用がかかるというのが、その理由だった。
トランプ氏が今回も、朝鮮半島から大規模な経済的利益を得ようとしているのは間違いない。では、何を狙うのか。
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