ホンダ日産「弱者・敗者連合」の焦燥
もろとも奈落へ沈む可能性大
2025年1月号
「クールな喜劇。そのへんの芸人のコントよりも面白かった」。12月23日、東京駅近くの東京コンベンションホールで夕方5時から開かれたホンダ、日産自動車、三菱自動車社長による共同記者会見。百人を優に超える報道陣が詰めかけた記者会見の様子を見た、ある証券会社幹部の感想だ。
記者会見は「ホンダと日産が経営統合に向けた検討に関する基本合意書を締結したこと」と「三菱自動車が両社の経営統合協議に参画する可能性を検討する」ことについて。ホンダの三部敏宏社長、日産の内田誠社長、三菱自の加藤隆雄社長の三人が壇上に上がった。
会見場に入る寸前、内田社長が口を真一文字に結んで険しい表情で歩いてきたのに対し三部社長は一瞬、口元に笑みを浮かべ会見場に入った。この余裕の差がすべてを物語っていた。ちなみに記者会見を仕切ったのもホンダの広報部。世の中が、経営不振に陥った日産をホンダが救済するディールとみるのもやむを得まい。
今、必要な統合なのか
会見で三部社長は質問される前に自ら「ステークホルダーからホンダによる日産・・・
記者会見は「ホンダと日産が経営統合に向けた検討に関する基本合意書を締結したこと」と「三菱自動車が両社の経営統合協議に参画する可能性を検討する」ことについて。ホンダの三部敏宏社長、日産の内田誠社長、三菱自の加藤隆雄社長の三人が壇上に上がった。
会見場に入る寸前、内田社長が口を真一文字に結んで険しい表情で歩いてきたのに対し三部社長は一瞬、口元に笑みを浮かべ会見場に入った。この余裕の差がすべてを物語っていた。ちなみに記者会見を仕切ったのもホンダの広報部。世の中が、経営不振に陥った日産をホンダが救済するディールとみるのもやむを得まい。
今、必要な統合なのか
会見で三部社長は質問される前に自ら「ステークホルダーからホンダによる日産・・・