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政治

与野党をかき乱す 「榛葉賀津也」

国民民主「キーマン」の虚実

2025年1月号

 激動の2024年の政界を締めくくる臨時国会は、24年度補正予算、政治資金規正法改正など政治改革関連三法が成立し12月24日に閉幕した。臨時国会で主役だったのは先の衆院選で解散前の7議席から28議席へと4倍にした国民民主党だったのは論をまたない。同党の顔は玉木雄一郎代表だが、不倫問題で3月3日まで役職停止中だ。その玉木を陰で支え、他党との交渉役を担うキーマンが榛葉賀津也幹事長だ。
「趣味は玉木雄一郎」「玉木あっての榛葉。太陽の玉木がいるから、月の私が光る」。こう語る榛葉の玉木との付き合いは意外と浅い。18年5月に榛葉が所属していた民進党が玉木率いる希望の党との合流で誕生した旧国民民主党の参院幹事長に就任した頃とされる。20年9月には旧国民民主党と旧立憲民主党が合流して結成される新立憲民主党に加わらず、現在の国民民主党に参加し幹事長に就任。以来、玉木の相棒として表舞台に立つことが多くなり、注目を集めるようになった。
 趣味は自宅で飼うヤギの世話。その様子は動画サイトにもアップされ、「ヤギおじさん」として多くの視聴者を獲得する。その一方でプロレス団体のコミッショナーを務・・・

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