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政治

立憲民主「石破攻め」の腰砕け

政権交代の覇気はいずこへ

2025年1月号

 立憲民主党の「国盗り戦略」が迷走している。
 羽田孜内閣以来、30年ぶりの少数与党でスタートした石破茂内閣は、2024年暮れの臨時国会を何とか乗り切った。
 政権基盤が、「歴代自民党内閣で最弱」(自民党幹部)であることを自覚している石破は、野党対策を幹事長の森山裕に丸投げし、最初の難関だった補正予算案は、国民民主党に加え、日本維新の会も賛成してすんなり成立した。
「アジア版NATO創設」など持論をことごとく封印し、自己主張をしない「真空官邸」に石破が徹したことが、功を奏した。一方、さきの総選挙で大躍進した野党第一党の立憲民主党は、衆院予算委員長を務めた安住淳が「公平な議事進行をした」(自民党予算委理事)と評価された程度で、見せ場すらつくれなかった。
 しかも読売新聞や朝日新聞などの世論調査で、支持率が国民民主党に抜かれたのである。特に読売新聞(24年12月13~15日実施)では、国民民主党12%に対し、立憲民主党は8%にとどまり、4ポイントも差がついた。
 国民民主党の「103万円の壁打破」キャンペーンが、有権者に「刺さった」ためだが・・・

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