バルト海を襲う ロシアの暴虐
プーチンが狙う「新たな戦場」
2025年1月号
ロシアやドイツなど9カ国に囲まれたバルト海で、「軍事衝突の予兆」と形容される事件が頻発している。ロシア軍機と北大西洋条約機構(NATO)加盟国の軍用機が緊急発進(スクランブル)を応酬したり、相手側の船舶を威嚇したりと、事態はエスカレートする一方だ。2024年11月には、バルト海の海底ケーブル損傷に、中国船の関与が疑われる事件が起こり、NATOとロシア・中国の間にただならぬ緊張が走った。
中露「共謀」の疑惑
バルト海沿岸諸国を驚かせたのは、11月17日と18日、海底
通信ケーブル2本が連続して損傷した事件に、中国船が絡んでいたことだ。
破損した2本のケーブルは、1本がスウェーデンとリトアニアを結び、もう1本はフィンランドとドイツを結ぶものだった。
「海底ケーブル損傷の現場海上では、中国のばら積み貨物船『伊鵬3号』(Yi Peng3)が航行中だった。付近にロシア船は見当たらなかった。西欧各国では『なぜ中国船がロシアに加担したのか?』という疑問が膨らみ、中露が共闘しているのか、と・・・
中露「共謀」の疑惑
バルト海沿岸諸国を驚かせたのは、11月17日と18日、海底
通信ケーブル2本が連続して損傷した事件に、中国船が絡んでいたことだ。
破損した2本のケーブルは、1本がスウェーデンとリトアニアを結び、もう1本はフィンランドとドイツを結ぶものだった。
「海底ケーブル損傷の現場海上では、中国のばら積み貨物船『伊鵬3号』(Yi Peng3)が航行中だった。付近にロシア船は見当たらなかった。西欧各国では『なぜ中国船がロシアに加担したのか?』という疑問が膨らみ、中露が共闘しているのか、と・・・