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政治

石破の「健康問題」に募る不安

《政界スキャン》

2024年12月号

  石破茂首相の様子がおかしい。見るからにくたびれ果てている。顔つき、しぐさ、話し方、歩く姿の全てに異変の徴候がある。
 誰もが普通でないと気づいたのは衆院選で惨敗後、三十年ぶりの決選投票により、辛うじて首相に再指名された時だ。衆院本会議場で当選者の名前が読み上げられると、石破氏は自席で大きく一つため息をついた。表情からして明らかに安堵ではなく、重い心労と憂慮の吐息だった。起立し四方に頭を下げて着席しても、憮然としてうなだれたままだった。
 その前の点呼や開票作業の間、石破氏が腕組みして居眠りする様子がテレビに映り、SNSなどに「たるんでいる。呆れた」と非難が飛び交った。林芳正官房長官は記者会見で問われ「風邪気味で風邪薬を服用していたと聞いている」と釈明したが、緊張感が切れていたのは間違いない。
 首班指名の二日前、自衛隊観閲式や自公党首会談をこなした土曜日の夜、石破氏は東京都内の大学病院で約二時間過ごした。報道発表は「健康診断」である。
 ところが首班指名の二日後、今度は朝一番に議員宿舎近くの別の病院を訪れた。滞在は約三十分。同じく「・・・

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