台湾が怯える米国の「心変わり」
トランプが頼清徳に冷たい理由
2024年12月号
台湾の頼清徳政権の周辺から「第二期ドナルド・トランプ政権は台湾の味方ではないかもしれない」と懸念の声が上がっている。主要閣僚に対中強硬派を指名したものの、台湾が信頼する「親台三人衆」は外れている。肝心のトランプ氏自身は大統領選中から台湾に厳しい言葉を浴びせた。さらに中国と関係が良好な実業家イーロン・マスク氏がトランプ政権の中枢に座る。中台情勢に不透明感が漂う。
当選後のトランプ氏は次期政権の主要閣僚を次々と発表している。対中強硬派といわれるマルコ・ルビオ上院議員を国務長官、マイク・ウォルツ下院議員を国家安全保障政策担当の大統領補佐官、退役軍人でニュースキャスターのピート・へグセス氏を国防長官に起用する。
頼総統は十一月十六日、雑誌『今週刊』が主催する青年フォーラムで三百人の高校生と交流した。トランプ次期政権の人事について聞かれたとき、頼氏は国務長官に就任予定のルビオ氏の名前を挙げた。二〇二〇年春、頼氏が訪米した時に、ルビオ氏と会談し「私は台湾を必ず支持します」と言われたことを紹介した。
台湾の与党、民主進歩党に近い台湾メディアは国家安全保障政策担当・・・
当選後のトランプ氏は次期政権の主要閣僚を次々と発表している。対中強硬派といわれるマルコ・ルビオ上院議員を国務長官、マイク・ウォルツ下院議員を国家安全保障政策担当の大統領補佐官、退役軍人でニュースキャスターのピート・へグセス氏を国防長官に起用する。
頼総統は十一月十六日、雑誌『今週刊』が主催する青年フォーラムで三百人の高校生と交流した。トランプ次期政権の人事について聞かれたとき、頼氏は国務長官に就任予定のルビオ氏の名前を挙げた。二〇二〇年春、頼氏が訪米した時に、ルビオ氏と会談し「私は台湾を必ず支持します」と言われたことを紹介した。
台湾の与党、民主進歩党に近い台湾メディアは国家安全保障政策担当・・・