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経済

最凶ファンド 「3D」の正体

標的企業が震える「過激手法」

2024年11月号

「増長する3D、変革者か過激派か」
 シンガポールに拠点を置くアクティビスト、3Dインベストメント・パートナーズが存在感を急速に高めている。東芝やサッポロホールディングス(HD)、西武HDといった知名度の高い大手企業をターゲットにし、その要求は「心臓をえぐるように過激」(投資された企業の首脳)。「今、最も日本で勢いがあって恐れられているアクティビスト」(国内大手証券幹部)の正体やいかに。
 過去、3Dから攻撃された企業のIR担当者はこう振り返る。「もしかしたら旧村上ファンドよりも厄介かもしれない」。その意味はこうだ。「旧村上ファンドは自社株買いや増配といった株主還元をすれば退出してくれることが多いが、3Dの要求はトップのクビだったり非公開化だったりする。小手先の株主還元では出ていってくれない」。
 それまでさほど知られていなかった3Dが、最初に名を売ったのは東芝案件だった。二〇二〇年に社外取締役の選任を求める株主提案をしたうえ車谷暢昭社長(当時)の再任に反対、会社と全面対決した。
 その株主総会では3Dの議決権行使書が無効扱いになっていたことが判・・・

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