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政治

石破ゾンビ政権の余命

いつ誰に後継を託すのか

2024年11月号

 全て計略通りと胸を張る側用人と、権力の座に就いたがゆえに雁字搦めにされたと嘆く孤独なリーダーの組み合わせが招いたのは、自由民主党の敗北だけではなく、安定感が売りだった日本政治の流動化だ。参謀なき石破茂政権の命運は、11月11日にも召集される特別国会の冒頭で、それを乗り切ったとしても来年夏の参議院議員選挙の前までに尽き、内政、経済、外交の全てが混迷に陥るとの悲観論が渦巻いている。
 自民、公明両与党が過半数を大きく割り込んだ衆議院議員選挙の翌日、石破は記者会見で「厳しい安全保障環境、経済環境の中、国政は一時たりとも停滞が許されない。厳しい声を踏まえながら、国政を確かなものとして進める」と述べ、総理大臣続投に意欲を示した。
 前夜から笑顔を封印した石破の胸中には、衆議院解散総選挙を急いだことへの後悔と、これを進言した前任者や側用人への恨みが積もり重なっていたに違いない。

元宿・森山の独善と石破の付和雷同

 石破は当初、自民党総裁選で口にしていたように、秋の臨時国会で予算委員会を開き、立憲民主・・・

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