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経済

スズキ「インド一本足経営」が加速

他社より「生き残り」の勝算あり

2024年11月号

 スズキのインドへの傾斜が加速している。現地法人のマルチ・スズキのインド市場での昨年度の生産台数は198万台と日本(101万台)のほぼ2倍だが、来年にはカルコダ工場、2028年にはグジャラート新工場が稼働する見込みで、年産400万台体制となり、スズキの世界生産の80%がインドとなる見通しだ。日本メーカーの主力海外拠点の米国、中国、タイからは既に撤退しており、インドに経営資源の大半を賭けている。トヨタ自動車、ホンダはじめ日本メーカーが中国、東南アジア市場で不振に陥るなか、スズキのインド一本足打法は「生き残りの正解」となる可能性が高い。

「一印二日」への変貌

 スズキは10月16日、小型SUVの「フロンクス」を日本で発売した。といえば、単なる新車発表に聞こえるが、「フロンクス」はインドのグジャラート工場で全量生産され、インドや中東、アフリカで先行販売されている車種。先進運転支援システム(ADAS)、四輪駆動など日本向けの独自仕様開発もあったとはいえ、日本発売はインドの後となった。スズキのインド生産車の日本逆輸入は・・・

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