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ミャンマー「内戦介入」を始めた中国

隣国の泥沼へ踏み入る事情

2024年10月号

「内政不干渉」を外交の基本原則に掲げる中国政府が、ミャンマー内戦に公然と「介入」を始めた。北京は中国・ミャンマー国境地帯でのオンライン詐欺の摘発に消極的だったミャンマー国軍にお灸を据えるため、国境地帯の少数民族武装勢力の一斉攻撃を黙認したものの、戦線が拡大し、制御ができなくなったためだ。中国政府はここにきて国軍との停戦に応じるよう武装勢力側を脅迫。国境貿易を遮断して武装勢力の領内への物資の供給を止めるとともに、水面下で国軍へ衛星情報の提供を始めているという。

「1027作戦」の誤算

 暑い日差しが照りつけた9月8日午後、東京のJR渋谷駅前に色鮮やかなミャンマーの民族旗がはためいた。集まった在日ミャンマー人たちは、ミンアウンフライン国軍最高司令官と中国の王毅外相が握手を交わす写真に大きな「バツ印」を付けたプラカードを掲げ、「中国はミャンマーの内政に干渉するな」「ミャンマーに手を出すな」と拡声器を使って非難の声を上げた。中国政府に対する抗議デモは、最近では珍しい。
 厳戒態勢の最大都市ヤンゴンではさすが・・・

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