ホンダ「EV一本槍」の蛮勇
三部社長「暴走」が経営リスクに
2024年9月号
ホンダが四輪車事業で危険な賭けに出ている。「電気自動車(EV)シフト」の明らかな失敗という現実から目を背け、経営リソースをEVに全振りする勢いだ。誤った判断により、同社の自動車事業に深刻な経営リスクをもたらしているのが、三部敏宏社長である。
世界のEVシフトの“正体”が日本の自動車メーカー潰しにあることは、自動車業界にとって公然の秘密だ。欧州メーカーは、エンジン車でもハイブリッド車でも日本メーカーに太刀打ちできなくなった。そこで、カーボンニュートラル時代に最適の自動車と喧伝し、欧州委員会がメーカーと結託して「押し売り」してきたのがEVなのである。
日本メーカーは総じてEVで後れを取っている。トヨタ自動車でもEVの販売比率は2%にも満たない。挽回のチャンスはここにあると欧州は見たというわけだ。
典型的な「EV馬鹿」
ところが、昨年末からこの拙速なEVシフトにボロが出始めた。EV専業で世界をリードしてきた米テスラの販売が減速し、株価は軟調に転じた。米フォード・モ・・・
世界のEVシフトの“正体”が日本の自動車メーカー潰しにあることは、自動車業界にとって公然の秘密だ。欧州メーカーは、エンジン車でもハイブリッド車でも日本メーカーに太刀打ちできなくなった。そこで、カーボンニュートラル時代に最適の自動車と喧伝し、欧州委員会がメーカーと結託して「押し売り」してきたのがEVなのである。
日本メーカーは総じてEVで後れを取っている。トヨタ自動車でもEVの販売比率は2%にも満たない。挽回のチャンスはここにあると欧州は見たというわけだ。
典型的な「EV馬鹿」
ところが、昨年末からこの拙速なEVシフトにボロが出始めた。EV専業で世界をリードしてきた米テスラの販売が減速し、株価は軟調に転じた。米フォード・モ・・・