川崎重工「海自裏金接待」の不可解
「動機」は何だったのか
2024年8月号
夜ごと繰り広げられるどんちゃん騒ぎ。さすがに「酒池肉林まではなかった」(事情通)とされるが、OB関係者の一人からは「30年ほど前までは『風俗接待』もあったらしい」との声もあがる。かつては飲食だけではなかったというわけか。
海上自衛隊の潜水艦乗組員らに金品を提供したり、飲食を振る舞ったりなど過剰な接待を重ねていたことが発覚した総合重機大手の川崎重工業。供与したとされる金品はテレビ、冷蔵庫、電子レンジといった家電製品から任天堂のゲーム機、釣り道具や商品券・ビール券まで多岐にわたる。
飲食接待の主舞台となったのは、川重神戸工場の造船所隣接地にある「海友館」。川重が保有する宿泊施設で、外部から遮断された閉鎖的な空間だ。部外者の目は届かず、ここなら多少ハメを外して乱痴気騒ぎを起こそうとその恥部が社外にバレることは「まず、ない」(関係筋)。