日本維新の会が、結党以来の危機に揺れている。
　2年前の7月、参院選の比例代表で、立憲民主党を上回る784万5995票（得票率14.8％）を獲得し、幹部たちが口々に「次の衆院選で野党第一党になる」と豪語していたのが遠い昔のよう。
　最新の支持率は、2.6％と、野党第一党の立憲民主党（6.1％）に大きく引き離されているばかりか、共産党（4.1％）れいわ新選組（2.7％）にも抜かれ、「野党第四党」に甘んじている（産経新聞・FNN合同世論調査。7月20、21日実施）。
　強気で鳴らしてきた代表の馬場伸幸も「野党第一党の議席を預かるということは正直言ってなかなか難しい」と、早々と次期衆院選の目標を軌道修正した。
　そんな日本維新の会を悩ませているのが、「HIS」問題だ。
　HISといっても大手旅行会社ではなく、H（橋下徹）、I（石丸伸二）、S（齋藤元彦）の個性豊かな三人に翻弄されているのだ。

Ｈの激怒

　中でも馬場執行部にとって最も厄介なのが、H問題だ。
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