西風 519
兵庫県元幹部・自殺前の「長電話」
2024年8月号
兵庫県の齋藤元彦知事が、自身のパワハラ疑惑や「おねだり体質」を巡る指摘で苦境に陥っている。7項目の疑惑を告発した元県幹部職員が、県から懲戒処分を受けた後に自殺。最側近の片山安孝副知事は県政混乱の責任を取って辞職を表明した。齋藤氏に5回にわたり辞職を勧めたものの、いずれも拒まれたと「暴露」するおまけまでついた。県議会最大会派の自民党を束ねる県連会長からも事実上の辞職要求を突き付けられ、進退窮まった感もなくはないが、齋藤氏本人は連日の取材に「県政を立て直す」と繰り返しており、続投への意欲は衰えていないようだ。
今年3月に配布された告発文書では、訪問先の20メートル手前で公用車から歩かされたために激怒し、職員を怒鳴りつけたとするパワハラや、プロ野球の阪神とオリックスが神戸市で昨年実施したリーグ優勝パレードに絡み、企業への補助金を増やして募金としてキックバックさせたとする疑惑、県内企業から高級コーヒーメーカーをはじめ贈答品を受領したとする疑惑など7項目が並べ立てられた。贈答品については「自宅に山のように積まれている」との記載もあった。
県の内部調査では「核心的な部分が・・・
今年3月に配布された告発文書では、訪問先の20メートル手前で公用車から歩かされたために激怒し、職員を怒鳴りつけたとするパワハラや、プロ野球の阪神とオリックスが神戸市で昨年実施したリーグ優勝パレードに絡み、企業への補助金を増やして募金としてキックバックさせたとする疑惑、県内企業から高級コーヒーメーカーをはじめ贈答品を受領したとする疑惑など7項目が並べ立てられた。贈答品については「自宅に山のように積まれている」との記載もあった。
県の内部調査では「核心的な部分が・・・