「トルコ極右」が西欧で大暴れ
「灰色の狼」の不気味な台頭
2024年8月号
トルコ起源の極右団体「灰色の狼」に対して、ドイツを筆頭に西欧各国が警戒を強めている。1960年代に起源を持ち、かつてのトルコの軍事政権から現在のエルドアン大統領まで、政権が交代しても、「トルコの重要な戦略資産」として重宝がられてきた。
その一方で、イスラム教団体の「青年組織」という扱いだったため、西欧各国はその活動を長らく放置してきた。組織内には、政敵の殺害を平然とやってのける暴力部隊もいる。各国は急きょ、国内での取り締まり強化に動いている。
「キツネサイン」の衝撃
スペインの優勝で幕を閉じた、今年のサッカー欧州選手権(ユーロ2024)。事件は、トーナメント戦のラウンド16で起こった。
7月2日、ドイツ・ライプツィヒのRBアレーナでの試合で、トルコは2対1でオーストリアを破った。トルコの2得点をたたき出したメリフ・デミラル選手は、両手を高くつき上げ、指で「キツネサイン」を作った。
五本の指でキツネサインを作るのは、日本でも古くからあるポーズだ。世界中でも、様々な形で行わ・・・
その一方で、イスラム教団体の「青年組織」という扱いだったため、西欧各国はその活動を長らく放置してきた。組織内には、政敵の殺害を平然とやってのける暴力部隊もいる。各国は急きょ、国内での取り締まり強化に動いている。
「キツネサイン」の衝撃
スペインの優勝で幕を閉じた、今年のサッカー欧州選手権(ユーロ2024)。事件は、トーナメント戦のラウンド16で起こった。
7月2日、ドイツ・ライプツィヒのRBアレーナでの試合で、トルコは2対1でオーストリアを破った。トルコの2得点をたたき出したメリフ・デミラル選手は、両手を高くつき上げ、指で「キツネサイン」を作った。
五本の指でキツネサインを作るのは、日本でも古くからあるポーズだ。世界中でも、様々な形で行わ・・・