《地方金融の研究》滋賀銀行
終わらぬ「システム刷新」の泥沼
2024年7月号
元々は「2024年1月」だった。それが23年2月に「25年1月以降」へと先送りされ、この4月下旬にはさらに「新たな予定時期については何とも言えない」に変更された。まるで「蕎麦屋の出前」だが、何のことはない。要するに「無期延期」というわけだ。
大津市に本店を置く中堅地銀、滋賀銀行の次期勘定系システムの稼働時期のことである。
同行が「システム刷新」を高らかに表明したのは20年9月。「メーンフレーム」と呼ばれる現行の富士通製システムを、Linuxベースのオープン基盤上で稼働する日立製作所製のシステムに置き換えるというもので、フィンテック関連など外部システムとの連携が容易になる。営業店システムやインターネットバンキングなどのチャンネルサービスとも簡単に接続できるというのが売り。総事業費は275億円規模とされた。
ところがそれから約四年の歳月が経つというのにプロジェクトには一向に進展の気配が窺えない。メガバンク関係者からはシステム構築に膨大な時間と労力を費やしたみずほ銀行を引き合いに「地銀界のみずほ」といった皮肉と嘲笑も漏れてくる。
もっともそれ・・・
大津市に本店を置く中堅地銀、滋賀銀行の次期勘定系システムの稼働時期のことである。
同行が「システム刷新」を高らかに表明したのは20年9月。「メーンフレーム」と呼ばれる現行の富士通製システムを、Linuxベースのオープン基盤上で稼働する日立製作所製のシステムに置き換えるというもので、フィンテック関連など外部システムとの連携が容易になる。営業店システムやインターネットバンキングなどのチャンネルサービスとも簡単に接続できるというのが売り。総事業費は275億円規模とされた。
ところがそれから約四年の歳月が経つというのにプロジェクトには一向に進展の気配が窺えない。メガバンク関係者からはシステム構築に膨大な時間と労力を費やしたみずほ銀行を引き合いに「地銀界のみずほ」といった皮肉と嘲笑も漏れてくる。
もっともそれ・・・