《企業研究》あおぞら銀行
赤字転落で群がる「捕食者」
2024年6月号
1種のマネーロンダリング?「何の事はない。結局は郵政マネーが『大和』という濾過装置を経由してあおぞら銀行に流れ込んだだけじゃないか」。メガバンク関係者らの間ではこんな皮肉も飛び交う。
5月13日に大和証券グループ(G)本社との資本業務提携を発表したあおぞら銀行。新たに2150万株の普通株を発行、これを大和証券Gが遅くとも7月末までの間に1株当たり2415.5円で引き受ける。総額では519億円超にのぼり、大和証券Gはあおぞら銀の発行済株式(約1.18億株)の15.5%強を握る筆頭株主となる。
またあおぞら銀は6月の定時株主総会を経て大和証券Gの川島博政執行役員を社外取締役として受け入れる。大和証券Gの持分法適用会社に組み込まれる予定だ。
金融筋を驚かせたのはその翌々日の15日だ。今度は日本郵政とその傘下にあるかんぽ生命保険が大和証券Gとの資本業務提携を打ち出したのだ。かんぽ生命が大和証券Gの資産運用子会社、大和アセットマネジメントの第三者割当増資を引き受ける形で20%を出資。合わせて大和アセットに向こう2年間で1兆円規模の運用を委託するというものだが・・・
5月13日に大和証券グループ(G)本社との資本業務提携を発表したあおぞら銀行。新たに2150万株の普通株を発行、これを大和証券Gが遅くとも7月末までの間に1株当たり2415.5円で引き受ける。総額では519億円超にのぼり、大和証券Gはあおぞら銀の発行済株式(約1.18億株)の15.5%強を握る筆頭株主となる。
またあおぞら銀は6月の定時株主総会を経て大和証券Gの川島博政執行役員を社外取締役として受け入れる。大和証券Gの持分法適用会社に組み込まれる予定だ。
金融筋を驚かせたのはその翌々日の15日だ。今度は日本郵政とその傘下にあるかんぽ生命保険が大和証券Gとの資本業務提携を打ち出したのだ。かんぽ生命が大和証券Gの資産運用子会社、大和アセットマネジメントの第三者割当増資を引き受ける形で20%を出資。合わせて大和アセットに向こう2年間で1兆円規模の運用を委託するというものだが・・・