世界株高はいつまで続くか
鍵握る「中国マネー」の行方
2024年6月号
今年前半の金融市場を振り返り驚かされることが多かったのは「中国からの資本逃避」だろう。中国の金融市場から流出した資金の多くが米国、日本、インドなどの各市場へ向かったとみられ、年初には予想外の急騰が起こった。株式市場に中国マネーが流入するのは構造変化なのか、単なる短期的な動きなのか。避けて通れないテーマである「脱中国マネー」を考えよう。
中国人投資家による中国株への低いセンチメントは、構造不況にあること以外に、外国人が撤退していることが大きいだろう。
中国株に強気姿勢を見せている米国の著名投資家は非常に限られる。その1人がボロ株投資の第1人者デビッド・テッパー氏だ。同氏率いるヘッジファンドは、第1四半期に米テック株を大きく減らし、中国テック株を買い増しした。
著名な空売り投資家マイケル・バーリ氏も中国株に強気の1人。どちらも極端な逆張り型でゲテモノ好きといえる。
大きな機関投資家で中国株の保有を続けるのは、超長期運用を行う年金勢くらいである。
ヒントとなるのは「2銘柄」
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中国人投資家による中国株への低いセンチメントは、構造不況にあること以外に、外国人が撤退していることが大きいだろう。
中国株に強気姿勢を見せている米国の著名投資家は非常に限られる。その1人がボロ株投資の第1人者デビッド・テッパー氏だ。同氏率いるヘッジファンドは、第1四半期に米テック株を大きく減らし、中国テック株を買い増しした。
著名な空売り投資家マイケル・バーリ氏も中国株に強気の1人。どちらも極端な逆張り型でゲテモノ好きといえる。
大きな機関投資家で中国株の保有を続けるのは、超長期運用を行う年金勢くらいである。
ヒントとなるのは「2銘柄」
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