北と韓国「宇宙軍拡」の虚と実
危険なほど大きい「実力差」
2024年5月号
韓国軍は最近、鼻高々だ。昨年12月に次いで4月8日、軍事偵察衛星の2号機の打ち上げに成功したからだ。申源湜国防相は打ち上げを視察した2号機について「世界最高水準」と見えを切り、「北朝鮮と韓国の宇宙競争力の違いについてよく聞かれるが、その差ははるかに大きいと断言できる」と語った。
1号機は毎日2回、2号機は同4~6回、それぞれ朝鮮半島上空を通過して撮影する。解像度は地上の約30センチの物体まで見分けられる。約10センチまで見分けられる米軍レベルとまではいかないが、米商業衛星並みの実力と言える。
韓国は来年までに計5機の偵察衛星を打ち上げる。さらに2030年までに50~60機の小型衛星を一体的に運用する「衛星コンステレーション」を構築し、ほぼ20分間隔で北朝鮮を監視する体制を作るという。
韓国が宇宙の軍事開発を進める理由は「北朝鮮軍による奇襲攻撃の防止」にある。本当に韓国は北朝鮮を宇宙で圧倒していると評価できるのだろうか。
北朝鮮は昨年11月、初の軍事偵察衛星を打ち上げた。自由落下を防ぐための高度調整が行われており、北朝鮮による管制の事実が確認された・・・
1号機は毎日2回、2号機は同4~6回、それぞれ朝鮮半島上空を通過して撮影する。解像度は地上の約30センチの物体まで見分けられる。約10センチまで見分けられる米軍レベルとまではいかないが、米商業衛星並みの実力と言える。
韓国は来年までに計5機の偵察衛星を打ち上げる。さらに2030年までに50~60機の小型衛星を一体的に運用する「衛星コンステレーション」を構築し、ほぼ20分間隔で北朝鮮を監視する体制を作るという。
韓国が宇宙の軍事開発を進める理由は「北朝鮮軍による奇襲攻撃の防止」にある。本当に韓国は北朝鮮を宇宙で圧倒していると評価できるのだろうか。
北朝鮮は昨年11月、初の軍事偵察衛星を打ち上げた。自由落下を防ぐための高度調整が行われており、北朝鮮による管制の事実が確認された・・・