森・岸田・二階「処分免除」の三悪人
《政界スキャン》
2024年5月号
国賓待遇で訪米した岸田文雄首相のご満悦ぶりは、野党以上に自民党内の反発をかき立てた。
「まったくいい気なもんだよ。どこまで鉄面皮なんだか」
訪米前に派閥の政治資金パーティー裏金問題で、トップはお咎めなしの不公平な処分を押し切り、ただでさえ不満が渦巻いている時に、あんな笑顔を見せつけられれば、自民党員でなくても腹立たしくなる。処分の後、それまで慎んでいた議員たちまで岸田批判を口にするようになった。
与党なのに2つは候補も立てられず惨敗した衆院3補欠選挙の体たらくは、遠からず我が身にも及ぶだろう逆風の前触れである。憤慨より焦りとおびえが、ますます岸田氏への苛立ちを募らせる。このままにしてはおけない。寄ればそうこぼし合う不穏な空気が党内に広がっている。
「岸田総裁の道義的・政治的責任も問われるべきだ」
処分対象者では最も重い「離党勧告」を受けた安倍派座長の塩谷立元文部科学相は、離党前に提出した不服申し立て(再審査請求)の弁明書にこう書いた。事実上の退陣要求に他ならない。
塩谷氏は性温厚で選挙も弱く、政界での存在感が薄いため・・・
「まったくいい気なもんだよ。どこまで鉄面皮なんだか」
訪米前に派閥の政治資金パーティー裏金問題で、トップはお咎めなしの不公平な処分を押し切り、ただでさえ不満が渦巻いている時に、あんな笑顔を見せつけられれば、自民党員でなくても腹立たしくなる。処分の後、それまで慎んでいた議員たちまで岸田批判を口にするようになった。
与党なのに2つは候補も立てられず惨敗した衆院3補欠選挙の体たらくは、遠からず我が身にも及ぶだろう逆風の前触れである。憤慨より焦りとおびえが、ますます岸田氏への苛立ちを募らせる。このままにしてはおけない。寄ればそうこぼし合う不穏な空気が党内に広がっている。
「岸田総裁の道義的・政治的責任も問われるべきだ」
処分対象者では最も重い「離党勧告」を受けた安倍派座長の塩谷立元文部科学相は、離党前に提出した不服申し立て(再審査請求)の弁明書にこう書いた。事実上の退陣要求に他ならない。
塩谷氏は性温厚で選挙も弱く、政界での存在感が薄いため・・・