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中東戦火「拡大」を望む米国

イエメン攻撃に潜む「邪念」

2024年2月号

 米国は中東で新たな災いの火種を作ろうとしている。
 一月初旬、米国と英国はイエメンのフーシ派への攻撃を開始したが、その目的は、紅海でイスラエルの封鎖を目論み、攻撃を加えるフーシ派を抑制するためだけではないようだ。
 中東の外務省関係者は、「イランは米国に利用されている。米国の民主党政権の狙いは、常に中東を混乱させ、イスラエルや米国権益に有利に働かせることだ。イランが中東で暴れ、スンニ派諸国と競い合うことはバイデン政権にとって都合がいい。スンニ派諸国とシーア派諸国が同じ舞台で不信感を募らせれば、中東は混乱し続ける。イランも米国のコマに過ぎない」と怒り気味に語った。
 では、米国はイランを利用し、中東の地で一体何を望んでいるのだろうか。
 湾岸諸国のメディア関係者は、「バイデン政権になって以降、イラン核開発の問題は立ち消えとなった。それどころか、昨年九月には捕虜交換と凍結資産の一部解除を行い、緊張緩和を目指している。これがバイデン政権の中東に対する本音だよ」と呆れ顔だ。
 中東で対立軸を作り、互いに争わせることが米国の狙いのようだ。{br・・・