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社会・文化

創価学会はどう衰退していくか

池田大作亡き後の重すぎる難題

2023年12月号

 一線を退いた後も隠然たる影響力を持つカリスマが、実務は次世代に任せきりで、理念ばかり唱えている間に、組織内は課題ばかり増え、カリスマが去る時には回復困難な状況になっている。国内外の政治に強い影響力を持つ宗教団体・創価学会も例外でないことは、名誉会長・池田大作の死去の後、徐々に明らかになっている。
 二〇二三年十一月十五日に亡くなった池田は創価学会の会員を増やすとともに、聖教新聞、教育機関として幼稚園から大学まで持つ創価学園、政権与党の座を占めるようになった公明党の三つを巨大宗教団体の支柱として育てた。
 池田は過去、多くのインタビューで、「新聞記者になりたかった」と述懐しているように、活字を愛し、機関紙・聖教新聞への思い入れが強かった。その拡大に力をいれる池田の思いに熱心な会員も応え、聖教新聞を「池田先生からのお手紙」と見なしてボランティアで配達し、組織からは「無冠の友」と称揚されてきた。

岐路に立つ「三本柱」

 一〇年六月以降、池田が表舞台に姿を見せなくなると、大きな転機が訪れた。二〇・・・