《罪深きはこの官僚》星 明彦 (内閣府沖縄総合事務局運輸部長)
沖縄以外の観光振興に 励む「自由人」
2023年11月号
内閣府の沖縄総合事務局は各省庁の出先機関が統合した特殊な役所だ。運輸部長は、実質的な「国土交通省沖縄地方運輸局長」であり、現在は星明彦が務めている。しかし星は昨年夏にこのポストに就いた後も、なぜか全国を飛び回っている。旧運輸省の技官から「文転」した変わり種の星は、「兼務している観光庁の政策調整官としての仕事ばかりしている」(観光業界関係者)というのだ。
星は昨年夏まで、観光庁の観光資源課長を務めていた。その当時に注力していたのが、インバウンド観光回復を後押しする高付加価値モデル事業だ。選ばれた地域は、外国人観光客誘致で国からの支援を受けられる。関係者によると星は、沖縄の運輸部長になった後も、異動前と同様のエネルギーを観光庁の仕事に注いでいるという。
星が自由に動けてきたのは、今年七月まで観光庁長官だった和田浩一が黙認していたからだ。和田は二〇一二年から国交省航空局の航空ネットワーク部で羽田新飛行ルートなどの調整を担当。星はこの期間に部下として和田を支えた。
星は観光資源課長時代、課内のデスクを流行りのフリーアドレスにした。しかし星がほとんど在庁して・・・
星は昨年夏まで、観光庁の観光資源課長を務めていた。その当時に注力していたのが、インバウンド観光回復を後押しする高付加価値モデル事業だ。選ばれた地域は、外国人観光客誘致で国からの支援を受けられる。関係者によると星は、沖縄の運輸部長になった後も、異動前と同様のエネルギーを観光庁の仕事に注いでいるという。
星が自由に動けてきたのは、今年七月まで観光庁長官だった和田浩一が黙認していたからだ。和田は二〇一二年から国交省航空局の航空ネットワーク部で羽田新飛行ルートなどの調整を担当。星はこの期間に部下として和田を支えた。
星は観光資源課長時代、課内のデスクを流行りのフリーアドレスにした。しかし星がほとんど在庁して・・・