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社会・文化

防衛大学校はもう要らない⁉

全てが時代遅れの「昭和の遺物」

2023年10月号

 TBSドラマ「VIVANT」が大ヒットし、自衛隊「別班」が一躍脚光を浴びているが、現役の防衛大学校生と教官は「やっぱりね」とため息をついているという。
 堺雅人が演じた射撃の腕前も頭脳も超一流の別班員・乃木憂助は、米国のミリタリースクールと米コロンビア大、東大大学院で学んだ設定になっており、防衛大学校のボの字も出てこなかったからだ。
 ある教官は「今の防大には、乃木憂助を育てるどころか、レベルが低くても学生が任官拒否してくれなければ御の字だ、という事なかれ主義が蔓延している」とこぼす。
 今年の任官拒否者は、四十六人と歴代ワースト二位を記録した昨年の七十二人よりは減ったが、この数字にはからくりがある。入学時には五百十六人いた学生が、卒業時には四百四十六人にまで減っており、入学者の二割以上が実質的に「任官拒否」した計算になる。 既に昨年の入学者は、一年間で二割も退学してしまったという。
 受験者数も七年前に一万五千九十四人を数えていたのが、直近では八千五百四十七人と半数近くに激減している。
 二〇一三年には、防大生たちが校友会活動や訓練・・・