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ロシアで急増「謎の爆発火災」

広がる「反プーチン」の謀略

2023年9月号

「Russia Is Burning(ロシアは燃えている)」
 ウクライナに拠点を置く国際的なオープンソース調査機関「モルファー」は、昨年から今年六月までに、ロシア各地で爆発・火災が計九百十四件発生したと伝えた。中規模、大規模な火災を集計したもので、七、八月も続発している。
 ロシアでは以前から謎の爆発・火災が多いが、昨年二月のウクライナ侵攻以来、その数は急増している。当局者の不始末もあれば、ウクライナ軍のドローン攻撃やパルチザン活動、反プーチン勢力によるテロの可能性も指摘されている。プーチン政権は、侵攻に反対するウクライナ系など、非ロシア人のテロ活動に警戒を強化した。
 六月の「プリゴジンの乱」、八月のワグネル幹部墜落死と併せ、頻発する爆弾・火災が世相を悪化させている。九月十日の統一地方選、来年三月十七日の大統領選を控え、秋から「政治の季節」に入るだけに、奇怪な事故続発が政治情勢や戦争継続に影を投じそうだ。
 ロシアでは政権が報道管制を強める中、「バザ」「ルイバリ」など事件・事故を専門に扱う新興メディアが誕生し、SNS「テレグラム」で目撃者の投・・・