クボタが隠す 「生産混乱」の失態
下請け恐慌「システム障害」は続く
2023年8月号
世界第三位の農機具メーカー、クボタは北米、アジアで畑作用農機や小型建機の売り上げが伸びるなど業績は好調で、悲願の売上高三兆円も射程距離に入った。だが、生産の過半を担う国内工場で大きなトラブルが昨年以降続いている。
アクセンチュアのコンサルティングで導入した独SAP社の基幹業務システム(ERP=Enterprise Resource Planning)のうち工場の生産管理を担う部分が想定通りに機能せず、生産ラインが混乱、稼働率が大幅に低下している。商品の供給遅れなど顧客向けの問題に加え、中堅・中小企業主体の部品サプライヤーからの調達を一時は全面ストップさせるなど、「大手メーカーとしては前代未聞の失態」(関係者)となっている。
「クボタさんが生産混乱に伴う発注延期、納入見合わせの謝罪文をサプライヤーに配りまくっている」。ある大阪の中堅部品メーカーの社長はこう語る。クボタは大阪・堺市のエンジン工場はじめ兵庫県尼崎市、滋賀県湖南市、千葉県船橋市、茨城県つくばみらい市など国内に十カ所以上の生産拠点を展開している。その多くは、電子制御機器や鋳鍛造、金属切削、メッキ、塗装など・・・
アクセンチュアのコンサルティングで導入した独SAP社の基幹業務システム(ERP=Enterprise Resource Planning)のうち工場の生産管理を担う部分が想定通りに機能せず、生産ラインが混乱、稼働率が大幅に低下している。商品の供給遅れなど顧客向けの問題に加え、中堅・中小企業主体の部品サプライヤーからの調達を一時は全面ストップさせるなど、「大手メーカーとしては前代未聞の失態」(関係者)となっている。
「クボタさんが生産混乱に伴う発注延期、納入見合わせの謝罪文をサプライヤーに配りまくっている」。ある大阪の中堅部品メーカーの社長はこう語る。クボタは大阪・堺市のエンジン工場はじめ兵庫県尼崎市、滋賀県湖南市、千葉県船橋市、茨城県つくばみらい市など国内に十カ所以上の生産拠点を展開している。その多くは、電子制御機器や鋳鍛造、金属切削、メッキ、塗装など・・・