サウジが「原油価格吊り上げ」で奔走
脱石油経済「行き詰まり」が露呈
2023年8月号
原油に依存しない国家を目指す。そう大言壮語していたサウジアラビアが「先祖返り」を強めている。実質的指導者ムハンマド皇太子の肝煎りの投資活動が、損失続きで苦境にある中、サウジは性懲りもなく原油高による苦境脱却を狙っている。
そのための「裏外交」を、ロシアやアラブ首長国連邦(UAE)相手に展開中だ。ただ、減産を望んでいるのはサウジだけのようだ。ロシアやUAEは増産を求めている。
これは米国はじめ、多くの国の不興を買う裏切りであり、サウジの孤立を色濃くさせる劇薬となりかねない。
現在の石油価格は七十ドル前後。昨年の百二十ドル強に比べれば大幅な下落だ。サウジは昨年、原油価格高騰をいいことに、スターバックス、ズーム、アマゾンなど米国株の投資に散財。その損失は、価格が下落する石油収入では補えない状況に陥っている。
中国やインドもここぞとばかりに買い増しを続け、国際的制裁に喘ぐロシアは、協調減産を無視し、厚顔に割安価格で輸出している。
UAEのご機嫌を窺う羽目に
ロシアは・・・
そのための「裏外交」を、ロシアやアラブ首長国連邦(UAE)相手に展開中だ。ただ、減産を望んでいるのはサウジだけのようだ。ロシアやUAEは増産を求めている。
これは米国はじめ、多くの国の不興を買う裏切りであり、サウジの孤立を色濃くさせる劇薬となりかねない。
現在の石油価格は七十ドル前後。昨年の百二十ドル強に比べれば大幅な下落だ。サウジは昨年、原油価格高騰をいいことに、スターバックス、ズーム、アマゾンなど米国株の投資に散財。その損失は、価格が下落する石油収入では補えない状況に陥っている。
中国やインドもここぞとばかりに買い増しを続け、国際的制裁に喘ぐロシアは、協調減産を無視し、厚顔に割安価格で輸出している。
UAEのご機嫌を窺う羽目に
ロシアは・・・