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北朝鮮が熱望する対露「傭兵輸出」

無法国家同士の「相互支援」

2023年4月号

「米国とNATO(北大西洋条約機構)が支援するファシストとの戦いで、私たちを無条件に支援してくれた朝鮮の友人たちにとても感謝している」。三月十七日、平壌で開かれたロシアと北朝鮮との経済文化協定の締結七十四周年を祝うレセプション。あいさつしたロシアのマツェゴラ駐北朝鮮大使はこう語った。
 大使の言葉通り、北朝鮮は一年以上にわたるロシアのウクライナ侵攻を支持してきた。国連総会でのロシアを非難する決議ではことごとく反対に回った。二〇二二年七月十三日、ウクライナ東部のドネツク、ルハンスク両人民共和国の独立を承認した。米国政府によると、北朝鮮は昨年十一月、ロシアの民間軍事会社ワグネルに、ミサイルと歩兵用のロケット弾を売却・移送した。
 では、マツェゴラ大使が語った「無条件の支援」は、これだけだろうか。マツェゴラ氏は二二年七月、北朝鮮によるドネツク人民共和国などの国家承認を受け、ロシア紙に「北朝鮮の建設労働者は大きな助けになる。質が高くて勤勉で、最も厳しい環境でも働く準備ができている」と語っていた。
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