四月補選「自民二勝三敗」の可能性
岸田と茂木「無責任体制」が露呈
2023年4月号
四月二十三日投開票の衆参両議院の五つの補欠選挙をめぐり、自由民主党内の見方が二極化しつつある。総理大臣・岸田文雄や周辺には「補選は全勝」と楽観論が漂い、党の選挙責任者である幹事長・茂木敏充は「地域のことは地域に任せる」と深入りを避ける一方、選挙実務者からは「二勝三敗で負け越す可能性がある」との声が漏れる。どこか他人事の官邸、執行部の様子に、衆院の解散戦略にも影響しかねないと懸念する声が広がっている。
いずこも内輪もめばかり
自民党大分県連合会が参議院大分補選の候補として公募で決めた新人の飲食店経営、白坂亜紀の公認を求められた茂木は、絶句した。そのプロフィールを「銀座のママ」と説明されたからだ。公募に応じた七人の中から白坂が選ばれたのは三月十一日。県連がすぐに党本部に公認申請をしたところ、茂木の反応は「今から差し替えできないのか」だった。
衆議院の新たな東京十八区の候補者公募で「女性限定」を打ち出すなど、女性政治家の発掘に力を入れる茂木も、白坂を公認すれば「自民党は『銀座のママ』に頼るほど人材不・・・
いずこも内輪もめばかり
自民党大分県連合会が参議院大分補選の候補として公募で決めた新人の飲食店経営、白坂亜紀の公認を求められた茂木は、絶句した。そのプロフィールを「銀座のママ」と説明されたからだ。公募に応じた七人の中から白坂が選ばれたのは三月十一日。県連がすぐに党本部に公認申請をしたところ、茂木の反応は「今から差し替えできないのか」だった。
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