ミャンマー混迷「日本財団」の罪
笹川陽平「国軍べったり」の悪評
2023年3月号
「笹川日本政府代表が、ミャンマー国軍とアラカン軍との人道的停戦に成功」。日本財団が昨年十一月二十九日に出したプレスリリースのタイトルだ。ミャンマー国民和解担当の日本政府代表を務める笹川陽平会長が、西部のラカイン州で国軍と少数民族武装勢力アラカン軍との和平を仲介し成果を上げたというのだ。しかしアラカン軍は民主派の武装抵抗グループには与せず、この「人道的停戦」が国軍と民主派の和解につながることはない。むしろ笹川氏は最近、クーデターを起こしたミンアウンフライン国軍最高司令官の「手先」との疑惑が指摘され、ミャンマー市民の対日感情は悪化している。
プレスリリースによると、笹川氏は十一月二十五日から二十七日にかけてミャンマーを訪問。ミンアウンフライン氏とアラカン軍の最高責任者と会談し、停戦合意に至った。人道的停戦という聞き慣れない言葉に多くの関係者は首をひねったが、つまりは「日本財団がラカイン州で人道支援活動をしている間は停戦する」という意味のようだ。日本財団は支援物資の配布、学校やクリニックの建設を進めていくという。
これは日本財団が過去にタイ国境のカレン州で行った手法・・・
プレスリリースによると、笹川氏は十一月二十五日から二十七日にかけてミャンマーを訪問。ミンアウンフライン氏とアラカン軍の最高責任者と会談し、停戦合意に至った。人道的停戦という聞き慣れない言葉に多くの関係者は首をひねったが、つまりは「日本財団がラカイン州で人道支援活動をしている間は停戦する」という意味のようだ。日本財団は支援物資の配布、学校やクリニックの建設を進めていくという。
これは日本財団が過去にタイ国境のカレン州で行った手法・・・