気球問題が示す米中の「情報格差」
習近平「大恥」の内幕
2023年3月号
中国の偵察用の巨大気球が、米本土の上空を飛行し、サウスカロライナ州沖の大西洋上で撃墜された。米国は以前から中国の気球計画を知っていた一方で、中国側は習近平国家主席さえも気球計画の詳細を知らされていなかった。
中国側はすっかり、国防・安全保障体制のちぐはぐぶりを露呈してしまった。軍事力・外交力で米国を追う中国にとって、情報力の差を見せつけられ、大恥をかかされた格好だ。
機密性の高い軍事情報を、外交当局が知らないのはどの国でもあることだ。だが、中国外務省(外交部)はそのことを世界中に、知らしめてしまった。
米国で市民が気球を目撃したのは現地時間の二月一日。翌二日には米国の国務省、国防総省が「承知している」と認めた。
ところが中国外務省はこの間、世界中からの問い合わせに、ほとんど答えることができなかった。
中国外務省は三日になってようやく、「不可抗力により意図せず米領空に入ったことを遺憾に思う」と声明を出した。これには、在北京の外国記者団から「中国にしては、えらくしおらしいではないか」という声が上がった。
大手紙中国担・・・
中国側はすっかり、国防・安全保障体制のちぐはぐぶりを露呈してしまった。軍事力・外交力で米国を追う中国にとって、情報力の差を見せつけられ、大恥をかかされた格好だ。
機密性の高い軍事情報を、外交当局が知らないのはどの国でもあることだ。だが、中国外務省(外交部)はそのことを世界中に、知らしめてしまった。
米国で市民が気球を目撃したのは現地時間の二月一日。翌二日には米国の国務省、国防総省が「承知している」と認めた。
ところが中国外務省はこの間、世界中からの問い合わせに、ほとんど答えることができなかった。
中国外務省は三日になってようやく、「不可抗力により意図せず米領空に入ったことを遺憾に思う」と声明を出した。これには、在北京の外国記者団から「中国にしては、えらくしおらしいではないか」という声が上がった。
大手紙中国担・・・