日本取引所「清田瞭」八年の大罪
「東証零落」遅すぎた退任
2023年2月号
東京証券取引所など国内主要取引所を束ねる日本取引所グループは昨年十二月十六日、清田瞭・グループCEOの四月一日付での退任を明らかにした。トップである清田氏の在任は八年に及んだ。しかし、この数年は、毎年のように退任の噂が流れていた。その背景にあったのは証券業界などからの「力量不足」「適性に欠ける」という散々な評価だった。清田氏は粘り腰を見せて居座り続けたが、この八年間で日本の資本市場は、一段と空洞化が進んだ。清田氏の罪は極めて重い。
「明らかに賞味期限切れだった。資本市場の国際競争力が問われているなかで、結局、東京マーケットの地盤沈下を食い止めることもできなかった」。あるグローバル企業のトップは「遅すぎた退任」に対して辛辣である。
落第点とも言えるこのような評価を下す向きは決して少なくない。おひざ元と言える資本市場関係者からは「金融庁におんぶに抱っこ。民間企業としても、市場運営の主体としても、明らかにおかしかった」(有力アセットマネジメント社長)との声が聞こえる。
それでも、じつに八年間にわたって君臨し続けた清田氏にとって、その原動力のひとつだったのが・・・
「明らかに賞味期限切れだった。資本市場の国際競争力が問われているなかで、結局、東京マーケットの地盤沈下を食い止めることもできなかった」。あるグローバル企業のトップは「遅すぎた退任」に対して辛辣である。
落第点とも言えるこのような評価を下す向きは決して少なくない。おひざ元と言える資本市場関係者からは「金融庁におんぶに抱っこ。民間企業としても、市場運営の主体としても、明らかにおかしかった」(有力アセットマネジメント社長)との声が聞こえる。
それでも、じつに八年間にわたって君臨し続けた清田氏にとって、その原動力のひとつだったのが・・・