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政治

二枚舌「萩生田光一」の正体

「岸田後」への密やかな野心

2023年2月号

「彼とは親密な関係だ。大変だろうが、最後はまとめてくれる」(岸田文雄首相)
「あいつは腹が据わっている」(麻生太郎自民党副総裁)
「俺を支えて欲しいと頼んでいる」(茂木敏充幹事長)
「シンパシーを感じる。安倍派の後継は彼だろう」(石破茂元幹事長)
 主流派、非主流派問わず自民党内の重鎮らの評価を一身に集めるのが萩生田光一政調会長だ。東京都八王子市議、都議を経て二〇〇三年に衆院初当選。故安倍晋三元首相の側近として知られる。安倍に対しても直言し、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)とのパイプ役といった裏仕事もいとわなかったことから頭角を現した。落選経験があるとはいえ当選六回ながら官房副長官、文部科学相、経済産業相といったポストを務め、党三役の一角を占めるに至った。
 自民党最大派閥、安倍派(清和政策研究会)でも、今なお影響力のある森喜朗元首相にも寵愛され、松野博一官房長官、髙木毅国対委員長、西村康稔経産相、世耕弘成参院幹事長との「五人組」の一人として集団指導体制の一翼を担う。
 ベテラン秘書は「当選回数がモノを言う永田町にあって、こ・・・