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イラン経済危機で「破滅」の凶兆

大弾圧か新たな「革命」か

2023年2月号

 デモの混乱が続く中、イランの国民は過去に類例を見ないほどの貧困生活を送っている。イランの報道関係者の話によると、一九七九年、イラン人の貧困層は約二〇%を下回っていたが、八八年には約四〇%に達した。そこから漸増が続き、二〇二一年には約五二%が貧困ライン以下に陥っている。
 イランの元国会議員で公益判別会議のメンバーのアフマド・タヴァコリ氏は以前、「議会が貧困層に支援を行うことを決定した時、その対象者は国の人口の約七三%に相当する六千万人に上ると発表した。過去四十年間、政府に対する人々の信頼が今日ほど低くなったことはない」と語っていた。今年一月にも、同氏は当局に対し、「貧しい人々に圧力をかけるべきではない。イラン政権に対する低所得層の蜂起はそれほど遠くない」と力説している。
 現イラン革命政権は、経済政策に失敗したシャー政権を打倒し、国民の熱狂的支持により誕生したが、その結果は約三倍近い貧困層を生み出し、国民の怒りを買う腐敗政権へと成り下がってしまった。
 エジプト人研究者によると、現在のイランでは、家賃の値上がりが頻発し、食料品を手に入れることも困難な状況・・・