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政治

官邸の「問題児」荒井勝喜秘書官が 旧統一教会法案で謎の抵抗

2022年12月号公開

 官邸内部で経済産業省出身の荒井勝喜秘書官が浮いている。
 岸田文雄首相が十一月八日に、旧統一教会の被害者救済新法について政府提出法案で今国会を視野に提出すると表明したとき、首相秘書官のうち、この方針を聞かされていなかったのが荒井氏だったという。同氏は今国会中の新法提出について、一貫して「内閣法制局の審査が間に合わない」と抵抗してきた。さらに親しい自民党議員にも「今国会では出さない」などと語って回ったという。
 ただ、首相らは内閣支持率続落などの局面打開のため、新法提出に向けた検討も同時並行で進めていた。一連の様子をみた首席秘書官の嶋田隆氏は「荒井を外せ」と他の秘書官らに指示を出していたという。十一月八日に首相が提出方針を公言した後も荒井氏は複数の番記者を前にオフレコで「まだ出すと決まったわけでない」「法制局の了解を得るのは難しい」などとまくしたてた。岸田官邸が政権運営上でミス続きなのは、結束して物事に対処できないことが一因。東芝問題で株主に圧力をかけたと名指しされた荒井氏。官邸でも「問題児」ぶりを発揮している。


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